特別保存刀剣『伝(長船長光)』
刀剣種別 『刀・katana』
銘 『無銘(伝)長船長光』
『Osafune NAGAMITSU』
日本刀 鑑定書『日本美術刀剣保存協会 特別保存 刀剣』 NBTHK 『Tokubetsu Hozon Paper』
時代『弘安(鎌倉中期)』 Production age 『1278-1288』
刀剣 位列『古刀最上作』
長光は、長船派の祖である光忠の子で、長船二代目であり、現存する有銘の作品は鎌倉時代の刀工の中で最も多いが、何も出来にむらがなく、技倆の充実していたことが知られる。その作風は大別して、父光忠風を継承した感のある豪壮な造り込みに、華やかな丁字主調の乱れを焼いたものと、身幅が尋常か細身の姿に、直刃調丁字足の入った比較的穏和な出来口の二様が見られる。
この刀は小板目肌が詰んだ鍛えに、地沸がよくついて乱れ映りが鮮明に立ち、刃文は丁字に互の目・小乱れ刃などを交じり、足・葉入りて匂勝ちに小沸つき、帽子は乱れ込んで先丸風に返るなど、地刃共に長光の特色が顕現されており、極めは正しく首肯される。加えて肉置きが良く、柔らかな味を帯びた塩相の深い匂口も特筆される、長光極めの佳品である。
『形状』鎬造、庵棟、身幅・反り尋常で健全、中峰。
『鍛』小板目肌よく練れて見事に詰み、地沸よくつき、地景細かに入り、肌潤い、乱れ映り鮮明に立つ。
『刃文』丁字に互の目・小乱れ刃などを交じり、足・葉入りて、匂勝ち小沸つき、匂口明るく冴える。
『帽子』乱れ込んで先丸風に返る。
『茎』大磨上、先切り、鑢目勝手下がり、目釘穴二、無銘。
『彫』表裏に腰樋を掻き流す。
『附』白鞘
『寸法(Size)』
長さ(Blade length)69.4cm、反り(Sori)1.5cm、
元幅(Width of moto)3.0cm、先幅(Width of saki)2.1cm、
元重(Thickness of moto)0.74cm 先重(Thickness of saki)0.5cm
価格 ¥4,900,000- (税込価格 -Tax-included price- ¥5,390,000)