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重要刀剣助包(古備前)』

刀剣種別 『太刀』Tachi
銘 『助包』SUKEKANE (Kobizen)
日本刀 鑑定書『日本美術刀剣保存協会 重要 刀剣』 NBTHK 『Jyuyo Paper』
時代『鎌倉時代初期 建暦頃』 Production age 『AD1211』

 助包は、銘鑑では古備前と福岡一文字に複数その名を挙げており、同じ古備前派にも数名工いたと見られる。現存する同銘作には銘字が小振りなものと大振りのものがあり、大方は二字銘であるが、僅かながら長銘のものも見られる。通説では、古備前のそれは小振りの銘で沸出来の小乱刃であり、古一文字は大振りの銘で丁字の華やかな乱れである。しかしながら、実際には銘字が小振りなもの、大振りなもの、その中間と大体三通りがあり、その区別は現在も研究の途中であきらかでは無い。一文字と鑑せられる作にも小振りの銘があり、古備前と鑑せられる作(第19回の重要刀剣指定品)にも大振り二字銘が指定されるなど、銘振りからは必ずしもその区別は容易とはいえない。
 この太刀は、大振りな二字銘がきられており、鍛えは板目に杢が交じり、地沸がつき、地景がよく入り、乱れ映りが立ち、刃文は小丁字に小乱れ・小互の目・小のたれ等が交じり、小足・葉が入り、小沸がよくつき、所々刃縁ほつれて、砂流しがかかり、金筋が入り、小さな飛焼を交えるなどの出来口を示している。総じて古雅な趣を醸成しているが、所々に小丁字の目立つ乱れを見せているところから、鎌倉時代初期の助包と鑑せられ、重要刀剣図譜の解説でも鎌倉初期とされている。日本美術刀剣保存協会でも銘字から古備前か古一文字かの判断はつきかねているが、小乱れを主調に沸がよくつく出来は古備前の特徴が顕著に現れ、古調な作風から鎌倉中期の少し時代の下がった一文字派とは考え難い。この太刀に見る銘ぶりは他に例が少ないが、作風を見る限り鎌倉初期の『古備前 助包』である。古研ぎであったものを無鑑査により砥ぎ上がったばかりであり、重要刀剣から今一段の出世が十分に視野に入る一振りである。

『形状』鎬造、庵棟、身幅・重ね共に尋常、磨上ながら腰反り高くつき、中鋒。
『鍛』板目に杢交じり、地沸つき、地景よく入り、乱れ映り立つ。
『刃文』古丁字に小乱れ・小互の目・小のたれなど交じり、総じて小模様に乱れ、小足・葉入り、小沸よくつき、所々刃縁ほつれ、砂流しかかり、金筋入り、小さな飛焼きを交える。
『帽子』小模様に乱れ込み、小丸に返り、先掃かける。。
『茎』磨上、先切り、鑢目(旧)不明・(新)切り、目釘孔三、佩表下半に第二目釘孔を挟んで大振りの二字銘がある。
『附』白鞘

『寸法(Size)』
長さ(Blade length)68.7cm、反り(Sori)2.2cm、
元幅(Width of moto)2.8cm、先幅(Width of saki)1.9cm、
元重(Thickness of moto)0.7cm 先重(Thickness of saki)0.4cm
『附』白鞘

売却済みです。(sold out)

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