保存刀剣 源清麿『山浦環清麿 歳在乙酉 探山(花押)』
刀剣種別 『刀・katana』
銘 『(金象嵌)山浦環清麿 歳在乙酉 探山(花押)』
『Yamaura Tamaki KIYOMARO kinototori TANZAN(kao)』
日本刀 鑑定書『日本美術刀剣保存協会 保存 刀剣』 NBTHK 『 Hozon Paper』
時代『嘉永頃』 Production age 『1848-1854』
刀剣 位列『新々刀最上作』
山浦環源清麿は、本名を山浦内蔵助環といい、文化十年、信州赤岩村(現長野県小諸市)に生まれた。文政十二年に兄、真雄と共に上田藩工河村寿隆の門に入り、初名を「一貫斎正行」と名乗った。天保五年、師、寿隆から贈られた「秀寿」銘を用いたが、何故か同年のみでまた「正行」銘に戻っている。天保六年、江戸に出て、幕臣で兵法家として名高い窪田清音のもとで学び、天保十三年八月から長州萩で一年間作刀している。弘化二年、再び江戸に戻り、同三月秋には、「正行」銘から「清麿」銘に改めた。嘉永七年、四十二歳で自刃した。
この刀は、身幅が一段と広く、元先の幅差少なく、鎬幅狭く、平肉少なく、大鋒でふくらが枯れるという同工独特の鋭利な姿態を見せている。鍛は総じて小板目詰み、杢交じり、地沸が微塵に厚くつき、地景がよく入り、刃文は互の目乱れに丁字風の刃・尖り刃など交じり、華やかとなり、足が長く入り、匂深で、沸が厚くつき、荒めの沸を交えてむら立ち、湯走り入り、金筋・砂流しが幾重にも頻りにかかり、匂い口が明るく冴え、帽子は乱れ込んで小丸風に乱れて返る出来口を示している。清麿の典型作であり、殊に刃取りには様々な刃を交えて一段と変化が見られ、匂い口が明るく冴えている点が特筆される。清麿のなかでも特に優れた出来栄えは見事であり、無銘であるが表裏に「探山」日本美術刀剣保存協会 田野辺道宏氏による金象嵌銘が入る。
『形状』鎬造、庵棟、身幅一段と広く、元先の幅差少なく、鎬幅狭く、平肉少なく、大峰。
『鍛』総じて小板目詰み、杢交じり、地沸微塵に厚くつき、地景細かによく入り、かね冴える。
『刃文』互の目乱れに丁字風の刃・尖り刃など交じり、華やかとなり、足が長く入り、匂深で、沸が厚くつき、荒めの沸を交えてむら立ち、湯走り入り、金筋・砂流しが幾重にも頻りにかかり、匂口明るく冴える。
『帽子』乱れ込んで小丸風に返る。
『茎』生ぶ、先栗尻、鑢目筋違、目釘穴二。
『彫』表裏に刀樋と添樋を掻き流す。
『附』白鞘
『寸法(Size)』
長さ(Blade length)71.6cm、反り(Sori)1.4cm、
元幅(Width of moto)3.6cm、先幅(Width of saki)3.2cm、
元重(Thickness of moto)0.85cm 先重(Thickness of saki)0.8cm
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