保存刀剣
『筑州住宗勉作 平成十四年二月吉日 備前国友成写』
刀剣種別 『刀・katana』
銘『筑州住宗勉作 平成十四年二月吉日 備前国友成写』
『Chikusyu jyu SOUTSUTOMU / Bizen koku TOMONARI utsusu』
日本刀 鑑定書『日本美術刀剣保存協会 保存 刀剣』 NBTHK 『Hozon Paper』
時代『平成十四年』 Production age 『AD2002』
宗勉は現代刀匠の最高位である無監査であった。宗正光の息子として福岡県で生まれ、19歳の時に父に師事し、その後作刀技術発表会にて、薫山賞・高松宮賞などの受賞を重ね、1990年に無鑑査刀匠に認定される。五箇伝のうち、金筋や砂流しなどを特徴とした相州伝を得意としており、なかでも清麿写などの傑作を残している。また、備前伝や山城伝も多数作刀した。多くの受賞歴を誇る最高峰の現代刀匠のひとりであったが、2015年に他界する。
この刀は宗勉の写し物の中でも一際異彩を放つ作品であり、「古備前友成」を写した意欲作である。平安時代中・後期の備前国の刀工であり、正恒と並んで古備前派を代表する名工である。一条天皇の剣を鍛えたと伝え、最古の代表作は名物「鶯丸」御物である。この刀は、その出来から国宝備前国友成を写したものと思われる。友成の作は姿の美しさが目立ち、刃文は正恒よりも古調である。他界する直前の作であり、宗勉の集大成とも言える作品と言えるのではないだろうか。
『形状』鎬造、庵棟、身幅尋常、元先の幅差ややつき、腰反りつき、小鋒。
『鍛』小板目肌よく詰んで潤いがあり、地沸つき、地景入り、ほのかに映り立つ。
『刃文』直刃調に細かく乱れ小丁字交じり、小沸深く、砂流し・金筋が幾重にも全面にかかって、刃中賑やかに働く。
『帽子』浅く湾れこんで先小丸にかえり、掃掛ける。
『茎』生ぶ、先刃上がり栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔一、太刀表に友成銘を似せて切り朽ちさせており、裏に銘と年記を切る。
『附』白鞘
『寸法(Size)』
長さ(Blade length)79.5cm、反り(Sori)2.9cm、
元幅(Width of moto)3.3cm、先幅(Width of saki)1.9cm、
元重(Thickness of moto)0.8cm 先重(Thickness of saki)0.5cm
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