特別保存刀剣『於浪華月山雲龍子貞一造 慶応二丙寅年仲秋』

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更新日 2017-04-24 | 作成日 2008-07-02

特別保存刀剣『於浪華月山雲龍子貞一造 慶応二丙寅年仲秋』

刀剣種別 『刀』  『katana』
銘 『於浪華月山雲龍子貞一造 慶応二丙寅年仲秋』
『Naniwa ni oite Gassan Unryushi SADAKAZU tsukuru』
日本刀 鑑定書『日本美術刀剣保存協会 特別保存 刀剣』 NBTHK 『Tokubetsu Hozon Paper』
時代『慶応2年』 Production age 『AD1866』
新刀位列『新々刀上々作』
帝国技芸員

ご成約済です ありがとうございました(sold out)

月山貞一は、貞吉の養子にして名を弥五郎と称し、号を光顕斉・雲龍子と称す。天保六年生れ、大正七年に歿す。作刀は十五歳頃より打ち始め、歿年直前まで実に七十年間の長きに渡りその作品を残す。明治四年の廃刀令まで作刀を続けたが廃刀令後は一時作品を見ず、明治十八年頃に至り作刀の復現をみるもその後数年間は作品少なく、復古機運台頭と共に日清日露の両戦争を経て貞一多年忍従が報われ、明治三十九年四月四日、帝国技芸員に任命される。晩年高位高官の注文作刀の用命を受け栄職に報いられた。初期作は豪刀反り浅く、刃文直刃又は大乱華やかなるもの、晩年は丁字刃主に多く鍛ふ。備前・相州・山城・大和の各伝に通ず。新々刀期の代表工であり、大阪刀剣界の名工である。
貞一の彫物は優れて上手であり、細密な図柄は巧にして這龍・倶利伽藍・観音・籏鉾・不動尊・梵字等があり、本荘義胤・栗原信秀につぐ彫物の名手でもある。この刀は表に毘沙門倶利伽藍(剣巻龍)と宝珠を彫り、裏には毘沙門鉾(籏鉾)に梵字を彫るが、この梵字はおそらく反転されており、勘考するに毘沙門天を表わす梵字と思われるが判然としない。梵字が表と連動する事を前提とした反転文字であるとするのであれば、丁度表の宝珠本体を毘沙門天が包み込む位置にあり、裏の毘沙門鉾も表の毘沙門倶利伽藍と連動しているものと考えられ、頗る興味深い。
この作品は杢目肌が細かく綺麗によく詰み、透明感の様な潤いをみせ美しい。拳型丁字の様な丁字刃は焼が高く、四つ頭でまとまり若干腰が開く等の特徴を見せる。丁字の頭を砂流しが幾重にもかかり、処々荒沸風の沸が交じる。出来は備前伝であり地刃共に健全で出来が良い。

『形状』鎬造、庵棟、反り深からずして身幅尋常、中峰伸びごころ。
『鍛』小杢目鍛よく練れて美しく詰み、地沸え肌潤う。
『刃文』拳丁字風の互の目丁字乱れ、葉・足しきりに入り、砂流し細かにかかり小沸深く、刃明るく白く冴える。
『帽子』乱れ込んで先小丸返る。
『茎』生ぶ、鑢化粧筋違い丸棟小尻山形、替目釘孔共二個。
『彫』表・毘沙門倶利伽藍と宝珠、裏・毘沙門鉾に梵字。
『附』白鞘、拵

『寸法(Size)』
長さ(Blade length)71.5cm 2尺3寸6分強、反り0.9cm、
元幅(Width of moto)3.15cm、先幅(Width of saki)2.1cm、
元重(Thickness of moto)0.8cm 先重(Thickness of saki)0.55cm

日本刀 月山雲龍子貞一.jpg