重要刀剣『和泉守藤原兼重』

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更新日 2018-08-01 | 作成日 2008-07-02

重要刀剣『和泉守藤原兼重』

刀剣種別 『刀』  『katana』
銘 『和泉守藤原兼重』  『Izumi no kami Fujiwara KANESHIGE』
鑑定書『日本美術刀剣保存協会 重要刀剣』 NBTHK 『Juyo Paper』
時代『江戸初期 元和頃』 Production age 『1615〜』
刀剣 切味位列『良業物』 
刀剣 新刀位列『上作』

和泉守兼重は虎徹の師であり、宮本武蔵の佩刀としても名高い。初代康継・繁慶についであらわれた江戸鍛冶が和泉守藤原兼重である。寛永初期に江戸に入り、宮本武蔵の紹介を受けて藤堂和泉守高虎のお抱え刀工となる。和泉守兼重の晩年作を上総介兼重と称し、従来この二者は同人とされてきたが、現存する作品の年記から、初代が和泉守兼重、二代が上総介兼重と考えられる。その作の多くは鎬造りの刀及び脇指であって、短刀は未見である。作風は湾れを基調に互の目が連ねて交じり、足の入ったものと、他方、本作の如き沸匂が深く、直刃仕立てに浅く湾れをおびた刃取りで、匂口が明るく冴えたものと、大別して二様がある。
この刀は、後者の作例の典型的なもので、直刃調に浅く湾れ、小足ごころが入り、匂深く、沸が厚くつき、細かに金筋・砂流し等がかかり、匂口が明るく冴えるなどの出来口を示している。殊に、匂がより深く、一段と沸が厚くつき、匂口が明るく冴えわたる状は、彼がこの種の作域を手懸けた時の特色である。焼刄に覇気が漲り、迫力を感じさせる一口で、出来が傑出しており、虎徹の傑作をを見る如き出来映えである。
なお、本刀は身幅尋常で、元先の幅差が一際目立ち、踏張りごころが見られ、反りが比較的つき、中鋒のつまった形状を呈している。これは慶長新刀から寛文新刀へと移行する過渡的な姿で、寛永・正保頃によく見受けられるものであり、彼の活躍した時代をあらわしている。

『形状』鎬造、庵棟、身幅尋常、元先の幅差一際目立ち、踏張りごころあり、反りやや深めにつき、中鋒延つまる。
『鍛』板目に杢交り、処々流れて柾がかり、総じて肌立ちごころとなり、、地沸微塵に厚くつき、地景細かによく入る。
『刃文』直刃調浅く湾れ、小互の目風交じり、僅かに小足ごころは入り、匂深く、沸厚く一段とつき、細かに金筋・砂流しかかり、物打辺り僅かに棟焼きを見せ、匂口明るく冴える。
『帽子』直ぐに小丸に長く返り、先掃きかける。
『茎』生ぶ、先細って刃上がり栗尻、鑢目大筋違いに化粧風つく、目釘孔一、指表目釘孔の下鎬筋を中心に、隷書風の独特の書体で七字銘がある。
『附』白鞘

『寸法(Size)』
長さ(Blade length)71.65cm、反り(Sori)1.4cm、
元幅(Width of moto)3.25cm、先幅(Width of saki)2.2cm、
元重(Thickness of moto)0.65cm 先重(Thickness of saki)0.45cm

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